「WordPress制作は副業に向いているか?」
あくまで私の意見ですが、WordPress制作は副業に「向いている」と考えています。
この記事では、私がWordPress制作が副業に向いていると思う理由からお話し、制作できるようになるためにどのようなスキルが必要なのか、スキル獲得までに独学は可能か?などをお伝えします。
この記事を読めば、副業としてWordPress制作を行うことをあなたは決心しているかもしれません。

目次
WordPress制作が副業に向いている理由
まずは最も気になっているかもしれません、WordPress制作が副業に向いている理由についてお話しします。主に以下の4つの理由があります。
- 案件の数が豊富にあるから
- 案件あたりの単価が高いから
- 学習コストが高くない、習得しやすいから
- いつでも・どこでも制作することが可能だから
一つ一つ解説していきます。
① 案件の数が豊富にあるから
WordPress制作は、依頼してくれる人あってこそお金になる仕事です。つまり依頼してくれる人がいなければ、いくら制作できるスキルがあっても1円のお金にもなりません。
しかし、WordPressの制作において依頼する人がいないということはまずありません。
なぜなら、WordPressは全世界で、なかでも日本で圧倒的な人気を誇っているからです。下の画像を見てください。
出典:10月Webサイト向けCMSシェア、WordPressとShopifyが増加
上記グラフは、2020年10月時点のCMSシェアを表したものです。赤い部分がWordPressを使用しているサイトの割合で、38.5%と高い割合だということが分かります。
青い部分はCMSを導入していないサイトのため、CMSのシェアはWordPressがダントツに高いと言えるでしょう。
② 案件あたりの単価相場が高いから
WordPress制作には、WordPress特有のコーディングスキルが必要です。
例えば、Web制作の登竜門とされるLP制作では、HTML・CSS・JavaScriptなどのスキルが必要ですが、WordPress制作においてはこれらのスキルのみでは不十分です。
WordPress特有のファイル構造やコーディングルールなどが存在するため、これらスキルに合わせて相場が高くなっています。
あくまで私の感覚値ですが、時給換算すると、LP制作よりも1.5倍ほどの単価になっています。
また、WordPressを使用するということは、複数ページのサイトであることがほとんどです。ページ数が多くなる分、当然ですが単価は高くなります。
詳しい報酬相場や稼ぎについては後述します。
③ 学習コストが高くなく、習得しやすいから
つい先ほど、WordPress特有のコーディングスキルが必要であり、だからこそ高単価になっているとお伝えしました。
ひょっとしたら、「かなり学習しなければならないのでは?WordPress学習はハードルが高い?」とあなたは思ったかもしれませんが、私はそうは感じません。
確かに「Web制作をまだ一切やったことがない」という人にとっては、実際にWordPress制作を受注できるようになるまでには時間がかかってしまうかもしれませんが、それでも不可能なものではありません。
ましてや、HTML・CSSは習得済み、もうすでにLP制作の経験があるという方にとっては、全く遠くないゴールです。短期間でWordPress制作の案件を受注するのに必要な力が身に付くでしょう。
④ いつでも・どこでも学習・制作することが可能だから
多くのコーディング案件がそうですが、WordPress制作は、パソコン1台さえあれば、いつでも・どこでも行うことができます。
- 子供を保育園に預けている間に在宅で
- 休日にお気に入りのカフェで
- 自分が集中できる時間帯に(例えば早朝・深夜の時間など)
このように、自分に合った時間で・場所で働くことができます。
WordPress制作のみの魅力ではありませんが、副業しやすいのも大きな特徴の一つです。
WordPress制作を副業にするのに向いていない人
WordPress制作自体が副業向きだということを分かっていただいたかと思います。しかし、「じゃあ自分は向いているのか?」と疑問に思う方もいるかと思います。
ここではあえて、「WordPress制作を副業にするのに向いていない人」を紹介します。
なぜなら、WordPress制作はハードルがあまり高くない副業だからこそ、多くの人が向いているものだから。ここでは、反対に「向いていない人」を挙げるので、該当する方は他の副業を考えた方が良いかもしれません。
- パソコンを持っていない人
- 約束を守れない人
- ラクしてたくさん稼ぎたいと考えている人
① パソコンを持っていない人
当然ですが、WordPress制作においてパソコンは不可欠です。スマートフォンでできるような作業ではありません。
パソコンを持っていない方は、まずはパソコンを購入しましょう。特別スペックの高いパソコンを用意する必要はありません。
② 約束を守れない人
制作は何においても「納期」が存在します。納期までにクライアントが要望するものを作り終えて納品する、これでようやくお金をもらえるわけです。
納期という、クライアントとの事前の約束を守れなければ、当然ですがクライアントを失います。二度と仕事を振ってくれなくなるでしょう。
約束を守れない癖がある方は、クライアントに迷惑をかけてしまう上に、自分も稼げなくなってしまうので、他の副業を考えましょう。
③ ラクしてたくさん稼ぎたいと考えている人
副業の中には、「ラクして大金を稼ぐ」というものもあるでしょう。例えば、スマートフォンを触りながら月100万円を稼ぐというものですね。
しかし、WordPressの制作は、それと比較すると、全くラクでもなければ、たくさんのお金を稼げるようなものではありません。
学習コストが低いとは言え、経験のない方は始めてから数ヶ月間は勉強しなければなりません。
さらに、単価相場が高いとは言え、時給換算して何万円になるものではありません。そして、当然ですが、働かなければ稼げる金額は0円です。
それでも構わないという方であれば始めることをおすすめします。
WordPress制作の案件の種類
WordPress制作をおすすめする理由、そして向いていない人を紹介しました。
おそらく、ここまで読んだ多くの方が「じゃあどれだけ稼ぐことができるのか」を気にしているかと思います。
その答えをお伝えする前に「WordPress制作の案件の種類」を知る必要があります。なぜならどの種類の案件を受注するかによって、稼げる金額が全く違うからです。
では説明していきます。WordPress制作は大きく分けて、以下の3種類があります。
- 新規サイト構築
- サイト改善・カスタマイズ
- 運用・保守
① 新規サイト構築
新しいサービス紹介サイトやコーポレートサイト、ブログサイトを作るというものです。
規模はサイトによってまちまちですが、数ページから構成されるサイトもあれば、ブログサイトのように無限にページが増えるサイトもあります。
WordPressの「テーマ」をまるっと作るという案件です。
② サイト改善・カスタマイズ
すでにあるサイトに改修を行うというものです。
ピンポイントで、このページのこの部分の見た目を改修してほしいというものから、新たな投稿機能(例えば、ニュース機能など)を作成してほしいというものなど、その粒度は様々です。
したがって、依頼内容によって、かかる工数は変わります。
③ 運用・保守
「月額いくら」という固定収入の形で仕事を受けることが多いです。
主な作業としては、以下が挙げられます。
- WordPressのアップデート、それに伴う作業
- プラグインのアップデート、それに伴う作業
- バックアップ取得
- ドメイン・サーバー運用
- カスタマイズ
- 分析
- 記事更新
運用保守の中身は、発注者との間で決められます。その中身次第で月額いくらか金額が変わります。
※テーマ作成・販売
ここでは紹介していませんが、自分でオリジナルのテーマを作成して、販売するという方法もあります。
前述の①②③のような、案件受注でお金を稼ぐのではなく、販売個数によってお金を受け取るというものですね。
WordPressのテーマを調べたことがある方もいると思いますが、無料で配布されているテーマもあれば、有料で販売されているテーマもあります。その、有料の販売で稼ぐというものですね。
このテーマ作成は、作ることそのものの難易度が高い上、販促活動や日々のアップレート対応・顧客対応をしなければならないというハードルの高さがあります。
したがって初心者の方にいきなりおすすめはできません。
WordPress制作に必須なコーディングスキル

- HTML
- CSS
- JavaScript(jQuery)
- PHP(WordPress特有の)
これらが必要なコーディングスキルです。
HTMLやCSSはサイトの見た目を作る上で不可欠です。HTMLとCSSのコーディング未経験の方はまずこの2つを習得しましょう。
JavaScriptは必要に応じてですが、使用するサイトがほとんどです。ひとまずはjQueryを書ければ十分です。
PHPは完全に理解しなければならないのか?
よくある疑問として「WordPressのテーマ制作ができるようになる前に、PHPを完全にマスターしないといけないのでは?」というものがあります。
もしかしたらあなたもそのように考えているかもしれませんが、実際WordPressのテーマ作成に向けて、PHPを完全に理解する必要はありません。PHPに関する本を一冊買ってマスターするという必要もありません。
もちろん、テンプレートはPHPで記述されているので、全く理解できないとなると難しいです。しかし、WordPress特有の書き方が多く、まずはその特有の書き方を習得することが先です。
PHPの理解を深めたとして、実際には使わない知識がほとんどとなってしまうかと思いますので、まずは「WordPressの勉強」を先に行いましょう。
WordPress制作の勉強は独学で十分
「WordPress制作に興味を持ってきたが、実際にスキルを獲得して案件を受注するまで独学でも大丈夫?」
ここまで読んできたあなたは、このような疑問を持っているかもしれません。
結論から申しますと、WordPress制作の学習は独学で十分可能です。
前半部分でお伝えしたように、WordPressを導入したサイトはとても多く、それだけ作る人も多くいます。そして、それだけ作り方を本やネットで提供している人もたくさんいます。
WordPress制作のために必要な独学環境は「十分に揃っている」と言えます。下の記事では、独学でWordPress制作を学ぶ際の勉強方法や期間について解説しています。
プログラミングスクールでは効率的にWordPress学習が可能
先に述べたように、WordPress制作は独学で学ぶことができます。
しかし、残念ながら、独学には欠点・デメリットがあります。それは、「習得までに時間がかかってしまう」ということです。
WordPress制作を進めると、必ずエラーに直面します。独学の場合、エラーのような想定と違う事態に対して、自分で解決策を探さなければなりません。解決策はネット上に書いてある場合が多いですが、それを検索するのも、始めたばかりのうちでは難しいでしょう。
さらに、独学の場合は自分でロードマップを設定する必要があります。そのロードマップが必ずしも「近道」である保証はないでしょう。
「独学で」進めるということは、それら「非効率」をある程度受け入れなければならないのです。
一方で、できる限り最短で、効率的にWordPress制作を習得したいという方も少なからずいるはずです。
そういった方々は、プログラミングスクールの「WordPress講座/WordPressコース」を受講することを検討しても良いでしょう。
プログラミングスクールに通うメリットは、
- サポートしてくれる人がそばにいるため、エラーで長時間つまずかない
- 習得までのロードマップが敷かれている
- お金を払っている分、途中で挫折しにくくなる
などがあります。
お金がかかってしまうのは当然デメリットですが、その分効率的に、短期間で習得できるようになるでしょう。
